新潟県中越地震で、震源となった断層が少なくとも四つあることが、京都大と九州大の研究グループの解析でわかり、15日開かれた地震予知連絡会で報告された。複数の断層ができたのは複雑な地下構造を反映したもので、活発な余震活動の原因にもなっている。連絡会の大竹政和会長は「地下は複雑骨折のような状態。引き続き監視が必要だ」と話した。
これまで、今回の地震活動を起こした断層は少なくとも三つあることが東京大などの解析でわかっていた。研究グループが余震活動を詳細に解析したところ、本震から15分後にあったマグニチュード6の余震などは別の断層で起きていることがわかった。
本震の発生で、地下の岩石にかかる力が変化して複数の断層ができたと考えられ、これらによって大きな揺れをもたらす余震が続いているという。大竹会長は「四つまで指摘されたが、小さなものはほかにもあり、これで全部というわけではない」と話している。
(11/16 16:20)
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