三菱電機は2日、改正大気汚染防止法で排出抑制の対象となった揮発性有機化合物(VOC)を、プラズマ放電現象を利用して高効率・低コストで分解する新技術を開発したと発表した。2年後までに工場向け装置の製品化を目指す。
工場での塗装や洗浄の工程で排出されるトルエンやキシレンなどのVOCは、太陽光と反応して大気汚染物質に変わることが問題となっている。新技術は排気に含まれるVOCを吸着剤を用いて吸い取り、清浄な空気を装置の外へ排出する。三菱電機は現在主流となっているVOCを燃やして処理する方式と比べ、コストや二酸化炭素発生量をいずれも半分以下に抑えられるとしている。 (12/02 20:35)