訓練はAPEC首脳会談の会場で公開され、警察の特殊部隊らが参加しました。韓国はイラク復興支援のためアメリカ、イギリスに次ぐ3200人の兵士を派遣していることなどから、テロの危険性が指摘されています。
また、韓国の情報機関、国家情報院は、最近、第三国で逮捕された国際テロ組織アルカイダの幹部の証言として、アメリカ、イギリスなどに次ぐテロ対象国家の第2ランクに韓国や日本が指定されたとの情報を把握しています。
「今後は段階的に全国の警察で非常勤務を実施し『総力治安体制』をとっていきます」(ホ・ジョンヨン警察庁長官)
APECに向けた対テロ訓練が公開されるのは5月に続いて2回目のことで、特に今回は映画さながらの演出も行われるなど、警備力を内外にアピールしたい思惑が見てとれます。
APECの成功を通じ、国家ブランドを高めたい韓国ですが、つきまとうテロの危険性に警備当局は神経をとがらせています。