地球温暖化の影響で、世界のほとんどの氷河が大幅に縮小し、その縮小ペースが加速している可能性があるという報告書がスイスでまとめられました。
この報告書は、スイスに本部を置く「世界氷河モニタリングサービス」が、世界26カ国780カ所の氷河の状況をまとめたものです。
それによりますと、長期間、監視を続けている30の氷河は、1995年から2000年までの6年間に、1年に45センチのペースで氷が薄くなっていて、95年以前のペースに比べて2倍もの速さで薄くなっているということです。
こうした現象から報告書は、ヨーロッパアルプスなど世界の多くの山岳地帯の氷河が、数十年後には、ほとんどなくなる可能性があると指摘しています。