米Intelは米国時間10月14日,米ニューヨークで開催中の消費者向けイベント「DigitalLife」においてデジタル・ホームに対応する新しいカテゴリのパソコン「Entertainment PC」を発表した。Entertainment PCは,高性能のマルチメディア・コンピュータに家庭向けオーディオ,ビデオ機器の機能を備えたもの。AVラックに収容できるデザインで,テレビと接続して利用する。リモコン操作が基本となる。
デジカメ,MP3プレーヤ,CD/DVDプレーヤ,デジタルTV,ビデオ・レコーダを始めとするデジタル機器の売り上げが急上昇しており,デジタル・エンタテイメントが普及している。Entertainment PCにより,消費者は,これら機器で楽しむ多くのデジタル・コンテンツを家庭のテレビとステレオで楽しめるようになるという。
Entertainment PCは,CD/DVDプレーヤ,レコーダ,FMステレオ,ミュージック・サーバー,ビデオ・レコーダとしての役割りを果たす。ブロードバンドでインターネットに接続すれば,オンデマンドのエンタテイメント・ストアとなり,最新の映画,音楽,ニュースといったコンテンツのダウンロードも可能になる。Entertainment PCに格納したデジタル・コンテンツには,リモコン,ワイヤレス・キーボードを使ってアクセスできる。
「Entertainment PCは,デジタル・フィルムの保管所,音楽コレクション,写真ギャラリー,ゲーム・ルームをひとまとめにしたものだ。ユーザーは,映画のような品質のエンタテイメントを家庭でお気に入りの椅子に座って楽しむことができる」(同社デスクトップ・マーケティング/戦略プランニング部門ジェネラル・マネージャのRobert Crooke氏)
Entertainment PCは,Hyper-Threading Technology対応Intel Pentium 4プロセサとIntel 915 Expressチップセット製品系列を搭載する。テレビ番組を録画しながらDVDを観賞したり,インタラクティブなゲームをプレイしながらバックグラウンドで映画のダウンロードなどを同時にこなすことができる。
現在,多くのメーカーがEntertainment PCの提供を開始しており,Intel社は2004年のホリデー・シーズンのホット・アイテムのひとつになると見込んでいる。 |