米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所(JPL)は21日、我々の銀河系から意外に近くで30個以上の大質量銀河の赤ちゃんを見つけたと発表した。大型の銀河はもう誕生していないというのが定説で、JPLは「裏庭で生きた化石が見つかったようなものだ」と驚いている。
JPLは、昨年4月に打ち上げた宇宙望遠鏡ギャラクシー・エボリューション・エクスプローラー(GALEX)で数千個の銀河を観測。その中から、強い紫外線を手がかりに若い銀河を探した結果、地球から20億~40億光年の場所で推定年齢1億~10億歳の銀河を30個以上見つけた。
我々の銀河系は推定で100億歳を超える。JPLによると、太古の宇宙には若い銀河が多数あったが、やがて大型の銀河の誕生は減り、現在は小型の銀河が形成されているのみだと考えられていた。
今回の発見についてJPLは「宇宙の一部はまだ銀河の揺りかごになっている」と説明。大質量銀河の成り立ちについて貴重なデータが得られると期待している。
(12/23 11:55) |