映像化不可能と言われたしげの秀一原作のカーアクション漫画を香港の一流スタッフが映画化した「頭文字D」(アンドリュー・ラウ/アラン・マック監督)の日本公開を前に、台湾のカリスマ歌手で主演のジェイ・チョウやヒロインの鈴木杏らが29日、東京都内でイベントと試写会の舞台あいさつを行なった。
イベントには主人公拓海が運転するハチロク(トヨタAE86・トレノ)に乗って鈴木が登場。鈴木は助手席に乗って入場。映画は初主演のチョウは「主人公は無口なところや負けず嫌いなところが自分と似ている。(演技は)音楽と共通している部分もあった」と語り、ジェイと同年代の人気俳優エディソン・チャンやショーン・ユーらスタッフとの和気あいあいとした現場の様子を紹介した。
その後、劇場に場所を移して試写会が開かれた。ラウ監督やコミカルなキャラクターで人気のチャップマン・トウも駆け付けた。舞台あいさつで鈴木は「言葉の違いが不安だったけれど、ジェイさんが控え室でマジックを見せてくれたりして、雰囲気を和ませてくれた」と話すと、ジェイがその場でマジックを披露するという、ファンにはうれしいハプニングも飛び出した。ベテラン俳優のアンソニー・ウォンは着物姿で粋に登場し、会場を沸かせた。
この作品は9月17日、東京・新宿シネマミラノほか全国ロードショー公開予定。【細田尚子】