アメリカのメディアは、自然災害報道としてはこれまでにない大掛かりな態勢で、被災地の様子を伝えています。
アメリカ3大ネットワークのひとつ、CBSテレビは、カトリ-ナによる被害は当初の予想を超え、4年前の同時多発テロやイラク戦争並みの対応を迫られていると伝えています。
「戦争の時と同じような状態です。でも戦争のときは6か月間ほど準備して、人の配置や持っていくものを決められました。しかし今回は、ただのハリケーン取材だと思っていたら、大変な事態に発展してしまいました」(CBSマクギネス副社長)
また、略奪などで治安が悪化していることから、各テレビ局は、民間の警護会社を雇ったり、危険な場所への取材は控えるなど、取材活動にも影響を与えています。
こうした中、4年前の同時多発テロでの恩返しをしようというニューヨーク市の消防士やボランティアが、続々と被災地に向かうなど、全米中からの支援も本格化しています。
「同時多発テロで助けてもらった恩返しをしたいのです」(ニューヨーク市消防士)