女優・菊川怜(27)がフジテレビ「金曜エンタテイメント」(10月21日、後9・00)のドラマで、推理小説作家・松本清張氏の作品に初めて挑戦する。タイトルは「黒い樹海」。不可解な死を遂げた姉の謎を解くヒロイン役で、28着もの衣装を身に付ける。11日投開票の衆院選では、日本テレビの選挙特番でキャスターを務め、マルチタレントぶりをアピールする。
選挙キャスターもやるけれど、女優もやる。菊川が、深い人間模様を描いた松本清張氏原作のサスペンスに体当たりで挑んだ。
「黒い樹海」は60年に公開された映画をはじめテレビドラマでも映像化されている作品。8月末に山梨・精進湖ロケを敢行したが「松本清張さんの名作を演じられるということでうれしい」と気合が入った。
演じるのは、交通事故に遭った姉を見殺しにして逃げた恋人を探す雑誌編集者役。亡くなった姉と交際していた男性が複雑に絡んでくる物語。共演者には豊原功補(39)藤谷美紀(31)羽場裕一(44)段田安則(48)ら実力派がズラリと並んだ。
最初は甘えん坊だった妹が姉の死を解明するために積極的な女性へと変化していく過程で、菊川は28着もの衣装を身につける。最初は眼鏡をかけたカジュアルな格好で登場するが、途中からスーツやノースリーブ姿を披露。およそ4分に1着の割合で衣装を替えることになるが、現王園佳正プロデューサーも「菊川さんの熱演にぜひ注目してください」とコメント。
菊川は「ヒロインは普段は内に秘めているけれど、何か起きた時に動き出すとすごいパワーがある」と役柄に没頭。「見どころは謎解き。人間ドラマも魅力です」とアピールする。
11日午後6時からは、日本テレビ「NNN衆院選バンキシャ!SP“激選”」でキャスターとして“政界のドラマ”を伝える。
国政選挙に関する番組出演は今回で3回目となるが、その進行ぶりが注目される。
スポーツニッポン 2005年9月11日