ビートルズの元メンバー、故ジョン・レノンさんの最初の妻シンシア・レノンさん(66)がかつての夫への思いをつづった回想録「ジョン」を出版。ロンドンで28日、記者会見し「ジョンを今でも愛している。彼との日々は誇りだが、離婚は今でも大きな苦痛」と心境を語った。
シンシアさんはレノンさんとの英リバプールの大学での出会いや1962年の結婚、息子のジュリアンさん誕生を「偉大な愛の日々」と記述。一方でレノンさんとオノ・ヨーコさんの再婚に伴う離婚はつらく「将来が見通せていたら、彼を選んでいなかった」と記している。
レノンさんが射殺された後、遺体のほおに触れた際に温かく感じたとのエピソードも載せた。シンシアさんは「(暗殺の)背景は想像がつかない。悲劇が起きたとしか受け止められない」と話した。(ロンドン共同)