文部科学省は13日、国公私立大学を対象に、地域医療を担う医療人養成のための優れた取り組みを重点支援する「地域医療等社会的ニーズに対応した医療人教育支援プログラム(医療人GP)」の選定結果を公表した。へき地や離島の医師不足を背景に、大学サイドの貢献策として初めて行われたもので、大学病院を持つ大学から66件の申請があり、20件が選ばれた。3年間にわたり、それぞれ年間3000万~4000万円が支援される。
選定委員会(委員長、高久史麿・自治医科大学長)が(1)へき地を含む地域医療を担う医療人養成(2)全人的医療を実現できる医師・歯科医師の養成--の2テーマで大学病院の教育プロジェクトを募集。新潟県中越地震被災地への医療支援経験を生かし、医師だけでなく看護師などを含めた総合チーム医療を実践する「中越地震に学ぶ赤ひげチーム医療人の育成」(新潟大)など国立11、公立3、私立5、共同申請1--の20件が選ばれた。
選定された大学は以下の通り。
<国立大>北海道▽弘前▽新潟▽福井▽島根▽佐賀▽長崎▽鹿児島▽琉球▽滋賀医科▽神戸<公立大>札幌医科▽福島県立医科▽大阪市立<私立大>岩手医科▽自治医科▽日本▽近畿▽日本歯科<共同申請>東京医科歯科など71大。【千代崎聖史】
毎日新聞 2005年9月14日 8時00分