単行本の累計発行部数が1億部を超えた人気マンガ「北斗の拳」(原作・武論尊、画・原哲夫)がオリジナルの劇場版アニメで復活、06年3月全国東宝系で公開されることが15日発表された。主人公のケンシロウで俳優の阿部寛さん、ラオウ役で宇梶剛士さん出演、オリジナルキャラクターのレイナ役で女優の柴咲コウさんも登場する。
連載当時の担当編集者で、元週刊少年ジャンプ編集長の堀江信彦コアミックス社長が製作総指揮。タイトルは「真救世主伝説 北斗の拳」で堀江社長が脚本も担当している。第1部は、ケンシロウとラオウを中心とした「ラオウ伝 殉愛の章」として製作される。
製作発表で、阿部さんは「コミックスを全部持っている。『おまえはもう、死んでいる』のセリフを録音したが全然ダメ。もっと磨かないと」と意気込みを語った。柴咲さん演じるレイナは「シティー・ハンター」の北条司さんがデザインする。柴咲さんは「ファンの人の世界観を壊さないように頑張りたい」と話した。堀江社長は「壮大な『北斗の拳』は、マンガで描ききれなかったエピソードがたくさんあるので、どんどん映像化したい」と意欲を見せた。第2部は、ケンシロウの恋人・ユリアを中心としたエピソードが描かれ、ビデオとDVDで発売される予定。【渡辺圭】