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わいせつ判決:ホークスタウン前社長に有罪

作者:未知  来源:每日新闻   更新:2005-10-6 1:25:00  点击:  切换到繁體中文

 

福岡ソフトバンクホークスの本拠地「ヤフードーム」などを所有するホークスタウン(福岡市)の前社長で、部下ら8人の女性に対する強制わいせつ罪に問われた無職、高塚(こうつか)猛被告(58)=盛岡市加賀野=に対し、福岡地裁は6日、懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役4年)を言い渡した。谷敏行裁判長は「自らの欲望のおもむくままに社長の地位と権力を利用した卑劣でこうかつな犯行だが、すでに社会的制裁を受けている」と指摘した。

 判決によると、01年2月~昨年6月、福岡市のホテル内にある会社事務所や出張先のタクシーの車内などで、社員やモデルの女性8人に対し、抱き寄せてキスをしたり、布団にもぐり込んで体を触るなど計9件のわいせつ行為をした。

 判決は、高塚被告のセクシュアル・ハラスメントについて「背景に社内での圧倒的な地位と権力があった」として「パワーハラスメント」の側面があり、「被害者は被告を嫌悪しながら拒否も被害申告もできず、自らを責めるなど精神的負担や屈辱感は大きい」と指摘。「被害者の人格を顧みずに性欲のはけ口としてもてあそんだ」と指弾した。

 一方で、高塚被告が反省して被害者との示談を進めており、全役職を退いて社会的制裁を受けたことなどから執行猶予を付けた。谷裁判長は「執行猶予か実刑かギリギリの事案」と述べ、判決後に「周囲の人と一緒にいる中で何が大切なのか、何を見失ってはいけないのか改めて考えてほしい」と高塚被告を諭した。

 同社は昨年4月、経営不振のダイエーが資産売却するかたちで、米国の投資会社「コロニー・キャピタル」に経営権が移った。高塚被告はその後も社長にとどまったが、同年9月に、セクハラ疑惑などを理由に社長を電撃解任された。

 その後、被害に遭った女性社員からの告訴が相次ぎ、同年10月に福岡県警が逮捕。当初は「強制ではなかった」と否認していたが、公判では一貫して罪を認め「思い上がっていた。相手の心を深く傷つけてしまい申し訳ない」と反省の言葉を繰り返した。

 弁護側は、被害者の一部と示談が成立したことや、糖尿病を患っていることなどを強調。出版社の編集長やシンクタンク代表ら約30人による寛大な処分を求める嘆願書も法廷に提出され、高塚被告の立場や実績を考慮するよう訴えていた。【木下武】

 高塚猛被告の話 被害者の方々に対し、多大な精神的苦痛を与えてしまい、改めて心からおわび申し上げる。判決を今後のいさめとして、二度とこのようなことがないよう、裁判官の言葉を深く心に刻みたい。


 

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