50万部を超えるベストセラーで、「第1回本屋大賞」受賞作を映画化した「博士の愛した数式」の完成披露試写会が17日、東京・丸の内ルーブルで行われた。事故で記憶障害を患った数学者が、家政婦の母子との交流により自らの人生を受け入れていく人間ドラマ。「雨あがる」「阿弥陀堂だより」に続き、黒澤明監督の愛弟子である小泉堯史監督と3度目のコンビを組んだ主演の寺尾聰(58)は「とても気持ち良く演じ切れた。俳優で良かったと久しぶりに思った」と満足げ。初の母親役に挑んだ深津絵里(32)は「いつも新鮮な気持ちでいられるよう心掛けて演じました」と笑顔で振り返った。来年1月公開予定。