人気ギタリストの布袋寅泰(43)が、伝説のバンド「BOφWY」で音楽活動をスタートさせてから25年を記念したベスト盤を、12月7日に発売する。「ALL TIME SUPER BEST」のタイトルで、BOφWY、COMPLEX、ソロになってからの3時代を網羅した初の選曲集になる。特に、BOφWY時代の歌を初めてセルフカバーしており、話題を集めそうだ。
80年に「暴威」(82年BOφWYと改名)を結成し、翌年に初ライブを行ってから25年。布袋の四半世紀の活動を総決算したアルバムがついに登場する。最大の注目がBOφWY作品のセルフカバーで、88年4月に解散してから初めての試み。曲順も、1曲目に初期の名曲「BAD FEELING」が選ばれた。同曲をコピーしてギタリストになった若いミュージシャンは多く、今回も有名なイントロを、円熟味を増した技で披露している。
また、初めてオリコンチャート1位を獲得した歴史的名盤「BEAT EMOTION」の中から、特にファンの支持が高い「BEAT SWEET」を選曲。ブラスを加え、よりスケール感のある作品に仕上げた。吉川晃司(40)とのユニット「COMPLEX」のヒット曲「BE MY BABY」も布袋が歌い、カバー収録。ソロ作品の中では「スリル」をパンキッシュバージョン、「POISON」をジャズバージョンという具合に、それぞれ新解釈を加えて編曲し直した。
新曲「SONG FOR US」も書き下ろすなど、単に代表曲を寄せ集めた作品集とは違う。布袋が職人として、技もプライドもたっぷり注いだ力作だ。 新録音にあたり、大ブレーク前の85年ごろに作った愛用機種テレキャスター(フェンダー製HOTEIモデル)を久しぶりに手にとり、今回のメーンギターに使用したほど。「25年間のファンへの感謝を込めて作り上げたベスト。この作品にたどり着いた自分を誇りに思う。最高にホットでスイートなロックンロールドリームを思う存分楽しんでください」と熱いコメントを寄せている。