日本画を見ながらクラシック音楽の鑑賞を--。江戸東京博物館(東京都墨田区横網1)で開催中の「生誕120年 川端龍子(りゅうし)展」(毎日新聞社など主催)で、新日本フィルハーモニー管弦楽団員が、展示された作品の前で弦楽四重奏を3日に披露する。博物館や美術館でのコンサートは増えてきたが、作品前での演奏は珍しく同博物館では初の試みだ。
コンサートは展示室内の「源義経(ジンギスカン)」(大田区立龍子記念館蔵)と「新樹の曲」(個人蔵)の前で、3日午後6時半から7時45分まで。ドビュッシーの「弦楽四重奏」とバッハの「G線上のアリア」が演奏される。事前申し込みは必要ない。
龍子の作品は、日本画の型を破る豪放で壮大、奇抜な画風で知られる。ドビュッシーは、龍子と同世代で印象派音楽の先駆者。「龍子の絵は音楽ではドビュッシーのイメージだ」と選ばれた。25日にも同じ時間に曲目を変えて開催する。【浜田重幸】