三井住友フィナンシャルグループが22日発表した05年9月中間連結決算は、最終(当期)利益が3923億円と前年同期の7.3倍に上り、住友銀行とさくら銀行の合併で01年発足して以来、最高益を記録した。同グループは05年3月期決算で2342億円の最終赤字を計上し、金融庁から業務改善命令を受けたが、不良債権処理にめどを付けたことで一転して利益を大幅に伸ばした。
本業のもうけを示す業務純益(単体)は、投資信託の販売などに伴う手数料収入の好調などで前期比ほぼ横ばいを維持した。一方、不良債権処理費用は、05年3月期に貸し倒れ引当金を大幅に積み増すなど大口を中心に処理を進めたことで、前年同期の4557億円から1296億円に減少。大幅増益に貢献した。
06年3月期の業績予想は、最終利益を5月の前回予想の4600億円から5500億円に上方修正し、通期でも過去最高益を計上する見通しとなった。【平地修】
毎日新聞 2005年11月22日 20時09分