女優の宮崎ますみ(37)が30日、乳がんのため12月2日に手術を受けることを公表した。2年ほど前から乳房にしこりを感じており、今年10月下旬に診察を受けたところ、がんが発見された。手術で摘出した細胞を調べた上でその後の治療法、復帰時期などを決めていくそうで、術後の経過はホームページ(HP)で報告していくという。
宮崎は、12月24日公開の主演映画「奇妙なサーカス」(監督園子温)で、11年ぶりに女優復帰。同作が、10月14日の東京国際ファンタスティック映画祭でお披露目された際には「また表現欲がわいてきました」と本格活動再開に意欲を見せていたが、その後、思わぬ病魔に襲われたことが分かった。
所属事務所によれば、宮崎は2年ほど前から乳房にしこりを感じるようになったという。そして、今秋に米ハワイから家族で日本に引っ越してきたのを機に診察を受けたところ、乳がんと診断された。現在は都内の病院に入院中で、ファクスで「12月2日の手術に向けて、担当下さいます先生の御指導のもと準備しております」とつづっている。手術で摘出した細胞を綿密に検査し、その後の治療法や復帰時期などを決めていく予定。そして「手術後の経過は、HP上で御報告させて頂きます」とした。
94年に、当時ロサンゼルス在住の日本人カメラマンと結婚。2児をもうけ、生活の拠点を米国に移していた。女優業からも遠ざかっていたが、宮崎をイメージして脚本を書くなど園監督のラブコールに応え、復帰を決意。女性作家の倒錯した性を描く過激な内容で、4~5月にかけて行われた撮影では大胆な濡れ場にも挑戦。「演技のような、そうでないような…。生の私をぶつけるしかなかった」と、ブランクを感じさせない熱演を見せている。
新宿トーアで行われる初日舞台あいさつに出席できるかどうか微妙な状況。それでも、関係者によれば「1日も早く復帰したいと前向きな気持ちでいる」という。
スポーツニッポン 2005年12月1日