89年にわずか16歳で事故死したアイドル、高橋良明さんの実弟でインディーズで音楽活動をしている高橋知秀(30)が、兄のデビュー曲「天使の反乱」を初めてカバーすることになった。
これまでは「兄貴を超えなければ」という思いからカバーすることを避けてきたが、今年十七回忌を迎え「天国の兄貴に精いっぱい生きている自分を見せたい」と決意。今月4日にベルウッドレコードから発売するアルバム「希望の歌」にボーナストラックとして収録、本格的に歌手活動を始動させることになった。
良明さんは12歳でデビュー。85年学園ドラマ「うちの子にかぎって2」で脚光を浴び、87年「オヨビでない奴!」で主演してトップアイドルに仲間入り。89年1月、川崎市内でバイク事故を起こし、帰らぬ人となった。
知秀は「いまも兄貴の墓には花が絶えない。そういったファンの方への感謝の思い、そして弟であることを誇りに思い、これからの歌手活動を力強く歩んでいきたい。そんな思いを形にしたかった」と制作意図を説明。原曲をアコースティック風にアレンジした。発売日の4日には東京・永田町の星陵会館で「十七回忌イベント&ワンマンライブ」を開催する。
スポーツニッポン 2005年12月1日