【ロンドン山科武司】英国を訪問したイスラエルのオルメルト首相は12日、ブレア首相と会談した。オルメルト首相は「今後数週間の最優先事項はパレスチナとの和平交渉の再開だ。すべての努力を惜しまない」と述べた。しかし「テロの収束が前提となる」とも語り、パレスチナ占領地から一方的に撤退して国境を画定する方針を維持する姿勢は崩さなかった。
先月4日にオルメルト首相が就任して以来、両者の会談は初めて。ブレア首相は「パレスチナとイスラエルの共存を認めたロードマップ(新和平案)の順守を前提に、両者が和平交渉を再開することで国際社会は合意している」と述べた。
毎日新聞 2006年6月13日 9時51分