オーストラリア戦の後半開始早々、ピッチに倒れこんだ坪井(浦和)は両足をつっただけで、森川嗣夫ドクターは「すぐに合流できる」との見通しを語った。身体能力に優れた坪井が、なぜ倒れてしまったか。酷暑の中での初戦は、想像以上のプレッシャーだったことを再認識させられた。
「初戦ということで過度の緊張があった。気温も影響した」と里内猛フィジカルコーチは明かした。坪井はW杯初出場。過去にユニバーシアード代表を経験したが、本格的な世界大会は初めて。その気持ちの高ぶりが両足の太もも裏をつらせる原因となったのだ。
一方で、後半の急激な失速の原因は「大柄な相手選手との競り合いで消耗した」と里内コーチ。クロアチア戦は、オーストラリアと同じ午後3時キックオフだ。当日の天候にもよるが、身体能力の強さはオーストラリアと同様で、また消耗戦を強いられる。
日本はクロアチア戦まで午後練習の1回とした。里内コーチは「しっかりトレーニングして、休養して栄養もとる。効率よくこなすしかない」と話す。ボン入り直後は山岳部では雪も降ったほどの寒さから、一転して酷暑。体調管理も大きなテーマとなる。【小坂大】
毎日新聞 2006年6月14日 9時43分 (最終更新時間 6月14日 9時48分)