都市再生機構(UR)が管理する千葉県浦安市のマンションで今月、シンドラーエレベータ社製のエレベーターが最上階まで暴走した事故で、6月以前にもドアが開いたまま動き出すトラブルが起きていたことが分かった。
毎日新聞の取材に答えた住民女性(44)によると、事故があった「浦安マリナイースト21潮音の街」7号棟では、2~3カ月前にもエレベーターの異常があった。この女性が1階から乗った際、他の人が来たため『開』ボタンを押したところ、ドアが半分程度開いたまま約40センチ上昇して停止。非常ボタンなどを押すと扉は閉まったが、エレベーターは勝手に上昇を始め、各階ごとに止まったという。女性は不安になって途中で降りた。
URはこの件について「シンドラー社からの事故報告書には扉の開閉状況など詳しい事実が書かれていない。過去のトラブルについては今後、詳細を把握し、対応したい」と話している。【中川聡子、森禎行】
毎日新聞 2006年6月14日 15時00分