消灯した東京タワーの下でろうそくの明かりを楽しむ人たち=東京都港区の増上寺で18日午後8時過ぎ、丸山博写す
地球温暖化防止やエネルギーについて考えるため、全国の夜景スポットなどが18日午後8時から2時間、照明を一斉に消した。一年で最も夜が短い夏至(21日)に合わせて環境省や環境NGOが企画したキャンペーンの一環。4回目の今年は4万カ所以上が参加した。
東京都港区の東京タワーも、呼び掛けに応じて照明を消した。近くの増上寺では、参加者らがカウントダウン。タワーが消灯すると、境内を照らすろうそくの炎がひときわ輝いた。周囲の明かりを受けたタワーも、雨上がりの夜空にぼんやりと浮かび上がり、いつもと違う夜景を演出した。
サッカーのワールドカップ、日本・クロアチア戦の試合開始と重なったが、東京都豊島区在住の20代の女性会社員は「試合開始の午後10時まではライトダウンに協力します」と話していた。
キャンペーンは17~21日までの5日間で、環境省は「電気を消して、スローな夜を過ごしてほしい」と呼び掛けている。【山本建】
毎日新聞 2006年6月18日 21時26分 (最終更新時間 6月18日 21時34分)