奈良県橿原市立八木中学校(松田良司校長、994人)の男性教諭(44)が授業中、「赤ちゃんの頭に針を刺せば殺せる」などと発言していたことが1日、分かった。保護者らが同中や市教委に抗議し、事情を聴いた校長に教諭は「殺せるという表現をしたかもしれない」とほぼ認めている。市教委も「事実なら不適切な発言」として事情を聴く。
同中によると、この教諭は4月30日、3年生の理科の授業中、圧力で物が変形する仕組みを説明した際、「赤ちゃんの頭がい骨は頭頂部がつながっていないので、間に針を刺したりすれば殺すことができる」などと話した。男子生徒1人が「気分が悪い」と訴え、早退した。
教諭は校長に対し「軽いタッチで言ってしまい、申し訳ない」と釈明。松田校長は「言葉を十分吟味するよう指導した」と話している。【林由紀子】
毎日新聞 2006年6月1日 13時04分