中国国家文物局の張柏・副局長は26日、沖縄県の稲嶺恵一知事と会談し、北京の故宮博物院が所蔵する琉球王国時代の沖縄の工芸品などの宝物を同県側に貸し出す考えを伝えた。同知事が記者団に明らかにした。
来年秋に開館する県立博物館新館(那覇市)の展示品としての貸し出しを求めていた同県の期待に応えるもので、中国側としては日中文化交流に熱心な姿勢をアピールした形だ。
同知事は「今回の交流は日中関係に大切な役割を果たすだろう」と謝意を示した。
故宮博物院が所蔵している沖縄の宝物は琉球王国から中国に渡った漆器、染織品、書画などの朝貢品609点。(中国)
毎日新聞 2006年7月27日