2日午前11時50分ごろ、愛知県美浜町浦戸森下の河和漁港沖約2キロの知多湾で、同県知多市八幡、無職、中島富雄さん(62)のモーターパラグライダーが海上に墜落、中島さんは海水を飲んで水死した。
衣浦海上保安署(同県半田市)の調べによると、中島さんはインストラクター、仲間2人と、同町布土の海岸を訪れ、同日午前11時20分ごろから、仲間の1人と2人で飛行していた。前線の通過で風向きが変わったため、インストラクターが無線で着陸を指示、1人は無事に着陸したが、中島さんは操縦を誤り約5キロ南方の海上に流され、約40メートルの高さから墜落したという。
釣りから帰る途中のプレジャーボートが、救助しようとしたが重くて引き上げられず、同保安署の巡視艇が約1時間後に救助して、病院に収容したが間に合わなかった。海上での飛行は想定しておらず、中島さんは救命具をつけていなかった。【林幹洋】
毎日新聞 2006年7月2日 21時50分