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岩手母娘殺害:動機は…若林容疑者を追及 岩手県警

作者:安田光高…  来源:mainichi-msn   更新:2006-7-25 10:50:06  点击:  切换到繁體中文

のどかな山あいの田園地帯で暮らす母娘が襲われ、母親の遺体が見つかった。明るくてまじめな上野紀子さん(52)と、明るくて元気で、近く結婚する予定だったという友紀さん(25)。岩手県警久慈署捜査本部は、塗装工、若林一行容疑者(29)が窃盗目的で侵入し居直って2人を殺害したとの見方を強めている。若林容疑者はなぜ上野さん方を狙ったのか。なぜ友紀さんの車は自宅から離れた場所から見つかったのか。捜査本部は若林容疑者を徹底追及する。【安田光高、念佛明奈、喜浦遊】

 上野さん母娘が暮らしていた岩手県洋野町種市は青森県境に位置し、若林容疑者の自宅がある青森県八戸市沢里からは約20キロ、車なら30分足らずの距離だ。集落のはずれで人通りは少なく、田畑に囲まれ周辺に住宅は少ない。紀子さんの夫は約7年前に病死、長男、長女は独立し、約1カ月前に友紀さんが帰郷するまでは、紀子さんは自動車部品工場に勤め、一人暮らしをしていた。

 紀子さんの遺体発見を聞き、親族の女性は(59)は「憎くてしょうがない。何で殺す必要があるのか」と泣き崩れた。民生委員の男性(67)は「休みの日はよく庭の草むしりをしていた。地区内の班の役員も務め、会合にもよく参加していた。夫が亡くなった後、何か悩みや大変なことがあればいつでも話してほしいと言っていたのに」と言葉を詰まらせた。勤め先の上司は「おとなしい真面目な人だった。これまで無断欠勤したこともなかったし、最後に見た時も特に変わった様子はなかった」と話す。

 岩手県矢巾町の運送会社で働いていた友紀さんは、約1カ月前に洋野町の実家に帰ってきたばかりだった。

 友人は「近々結婚する予定だと聞いていた。きれいな人だった。何でこんなことになるのか」と話した。高校卒業後に1年間アルバイトをしていた同町のコンビニエンスストアの女性店長(33)は「行方不明になっていると聞いて心配していた。ショックです。明るくて元気のいい子で仕事もてきぱきこなしていた。辞めてからも何度か顔を出してくれた」と思い出を語った。

 若林容疑者の自宅は、八戸自動車道八戸インターチェンジのすぐ東側に広がる住宅密集地の一角。近所の人によると、妻、3歳前後の長男、乳児と4人暮らしで、昨年秋ごろ一家で引っ越してきたという。近くの住民は「どこから引っ越して来たのかは知らないが、よく近所の空き地で長男と遊んでいるのを見かけた。子煩悩なお父さんだと思っていた。町内での雪かきにも欠かさず出てきており、まじめな人だと思っていたのに……」と驚いた様子だった。別の住民は「赤ちゃんがいるのに、2~3日前から洗濯物が干されていなかった。家に誰もいないのかなと気になっていた」と話した。

毎日新聞 2006年7月25日 11時14分


 

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