三重県松阪市の老舗百貨店「三交百貨店」(同市京町、鈴木正文社長)は29日、今年12月30日で閉店すると発表した。
同百貨店は、1965年2月、三交ショッピングセンターとして開業し、77年に三交百貨店に改名した。「三交さん」の愛称で地域に親しまれてきたが、郊外に大型ショッピングセンターが相次いで出店した影響で売り上げが減少。店舗のリニューアルなど営業改善に取り組んだが、05年2月期から赤字になり、今年度上期の決算は約20億円の債務超過に陥った。今後も大幅な収支改善が見込めないと判断し、閉鎖を決めた。
閉店に伴い同店の社員やパートなど従業員220人は全員解雇し、再就職先をあっせんする。同ビルの跡地利用は、親会社の三重交通(津市)が今後、検討する。【丸林康樹】
毎日新聞 2006年8月30日