女子1メートル板飛び込みで優勝した西井亮子=東京辰巳国際水泳場で6日、北村隆夫写す
男子高飛び込みで優勝した宮本幸太郎=東京辰巳国際水泳場で6日、北村隆夫写す
アジア大会(12月、ドーハ)などの代表選考会を兼ねた飛び込みの日本選手権は最終日の6日、東京辰巳国際水泳場で男女4種目の決勝が行われた。男子高飛び込みは宮本幸太郎(鳥取・米子養護学校教)が初優勝。女子1メートル板飛び込みは西井亮子(イカイ)が2年連続4回目の優勝を果たした。女子シンクロナイズド高飛び込みは中川真依、山下美沙子(金沢学院大、北国銀行)が、板飛び込みに続き制覇した。
○…28歳のベテラン・宮本が、男子高飛び込みで雪辱を果たした。中学3年時から出場している日本選手権で、昨年は初の予選敗退。「その後の国体も散々で、もうやめようかとも考えた」という。しかし、踏ん切りがつかずに現役続行。一方で互いに競い合ってきた兄基一郎が、今大会を前に引退。「兄貴がいなくなったことの影響もあった」と、発奮しての初優勝だった。11歳年下の村上との接戦を制し、「彼が生まれる前から飛び込みをやっているんだから」と意地を見せた。
○…女子シンクロナイズド高飛び込みを制した中川、山下組が、7月のワールドカップ(W杯)で銀メダルの貫録を見せた。山下は「W杯はミスもあった。今回の方が点数もいい」と納得の表情。普段は個人練習が主体で、シンクロは大会直前に調整するだけ。それでも、ぴたりと息の合った演技が光る。石川・金沢市立高で山下が4年先輩。中川は「小さいころから一緒に練習しているから」と、あうんの呼吸の秘けつを語った。
【男子】▽高飛び込み (1)宮本幸太郎(鳥取・米子養護学校教)393.35点(2)村上(群馬ク)363.85(3)森岡(京都・久御山高)357.50▽シンクロナイズド高飛び込み (1)本田直樹、大内嘉之(石川・金沢西高、茨城・取手一高)287.55点=出場1組
【女子】▽1メートル板飛び込み (1)西井亮子(イカイ)261.75点(2)渋沢(セントラルスポーツ)257.70(3)樋口(JSS宝塚)246.15▽シンクロナイズド高飛び込み (1)中川真依、山下美沙子(金沢学院大、北国銀行)312.78点(2)磯野、倉沢(大阪信愛女学院高、群馬ク)250.47(3)柳沢、内山(日大)239.19