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成田空港:英テロ摘発で厳戒態勢 液体は機内持ち込み禁止

作者:佐藤仁志…  来源:mainichi-msn   更新:2006-8-11 12:31:11  点击:  切换到繁體中文

 
ロンドンへと向かう人たちに機内持ち込み荷物などの注意をする航空会社の係員=成田国際空港で11日午前10時51分、佐々木順一写す
米国行きの航空機で飲料水やローションなどの液体の持ち込みが禁止されたことを知らせる臨時の貼り紙(右)。旅行客らは空港職員らの説明を受け、比較的冷静に搭乗手続きをしていた=成田国際空港で11日午前8時55分、柳澤一男写す

 夏休みの出国ラッシュを迎えた成田国際空港は11日、英国での航空機爆破計画摘発に伴う厳戒態勢が敷かれた。飲料や化粧品などの液体は機内持ち込み禁止となり、ロビーでは他部署の職員も動員して説明と対応に追われた。ただ、航空各社によると目立ったキャンセルはないという。テロに不安を感じながらも、旅行客は続々海外に飛び立った。

 2時間遅れの午前11時過ぎに到着したロンドン発英国航空の乗客は、パスポートなど最低限の身の回り品を入れた透明のビニール袋を持って降りてきた。東京都港区の斎藤嘉菜さん(24)は「ヘルシンキへ行き、乗り継ぎでヒースロー空港に寄った。乗り継ぎカウンターはすべて封鎖され、もう一度手続きをしなければならず大変だった。山手線の中のような混雑で、かなり混乱していた」。

 7月末から英国で語学研修をしていた栃木県の佐野日大高校の生徒約30人は「怖くはなかったが、セキュリティーチェック待ちの行列で長く待たされた」と話した。

 折り返しの便でロンドンに単身赴任する夫のもとに向かう川崎市の主婦(53)は「夫がヒースロー空港まで迎えに来てくれるが、混乱しているらしいので会えるのか不安です」。父親と一緒にニューヨークへ行く東京都港区の中学3年生、郭貴史さん(14)は「不便だけど、安全の方が大切だと思う」。米国在住の両親に会いに行く横浜市の女子大生(19)は「液体は持ち込めないと知っていたけど、クリームやジェルもダメだと聞いて驚いた」と話した。この日は約4万5000人が成田から海外に出発する。【佐藤仁志、柳澤一男】

 ◇旅行会社には問い合わせ相次ぐ

 成田空港などで乗客の液状物質の手荷物を一時的に預かる措置が取られたのは、国土交通省の検査徹底の緊急通達(10日夜)を受けたもの。米国便については、日焼け止めクリームや整髪料などの持ち込みも禁じられた。英国への離発着便は大幅に遅れ、夏休みの出国ピークを目前に控えた旅行会社には問い合わせが相次いだ。

 11日午前到着予定だったヒースロー空港発の便は2~3時間、成田到着が遅れている。これに伴い、折り返し便の出発も2~4時間の遅れが生じる見込みという。成田空港の出国ピークは12日。同空港広報室は「セキュリティーチェックのため、出国カウンターで混雑が予想される」と話す。

 大手旅行会社ジェイティービーは10日夕、東京都品川区の本社に対策本部を設置した。同社は英国へのツアーを毎日運航。11日午前の段階で計画変更は無いというが、広報室は「若干の影響は出ると思う」と話す。

 エスティーエートラベル(東京都豊島区)には10日夕から94件の問い合わせが殺到。11日の営業開始後も約30件の電話などが寄せられた。同社のツアーで10日にロンドンに向けて174人が出発しており、「無事に到着したか」「市内の状況は」などと問い合わせが続いた。【棚部秀行、木村光則】

毎日新聞 2006年8月11日


 

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