夫婦げんかを円満に回避するための心と技を競い合う「全国亭主関白協会」(全亭協、事務局・福岡県久留米市)が9月9日、「サラリーマンのメッカ」とされる東京・新橋で初の全国大会を開く。会員の半数近い約100人が集まり、会のモットーである「愛の三原則」を唱和する。会長で久留米市在住の情報誌プロデューサー、天野周一さん(54)は「『おやじの聖地で愛を叫ぶ』ことで全国の悩める亭主族に元気を与えたい」と意気込んでいる。
全亭協は「関白といえど、天皇(妻)にはかなわない」ことを前提に「いかに上手に妻の尻に敷かれるか」を学ぶ既婚男性の集まり。今年1月から総会が公開されるようになったのを機にマスコミに取り上げられるようになり、会員は99年の発足当時の数人から全国約260人にまで急増した。
全亭協によると、9月9日は「苦(9)しい苦(9)しいおやじの日」。新橋はビジネス街や飲み屋街が林立し、サラリーマンの街頭インタビューなどがよく行われることから選んだという。当日午後2時、JR新橋駅前で「ごめんなさいを恐れずに言おう/ありがとうをためらわずに言おう/愛してるを照れずに言おう」の「愛の三原則」を全員で唱和。続いて新宿区のホテルに会場を移し、天野会長が「新!亭主関白への道」と題して講演。その後は居酒屋で交流を深めるが“愛妻に怒られない程度”で切り上げるという。【竹花周】
毎日新聞 2006年8月28日