北海道伊達市北有珠町の無職男性(88)方から逃げ出していた土佐犬(雄、3歳、体重60キロ)が5日午前、同市内で保護された。闘犬大会の出場歴もあり、周辺の小中学校2校が生徒の一部を集団登下校させるなどの騒動になったが、2日ぶりに解決した。
この土佐犬は3日午前11時ごろ、男性が自宅のおりの鍵を開けたすきに逃げた。約1時間半後、約1キロ先で目撃された後、行方が分からなくなっていた。
伊達署の調べでは5日午前7時10分ごろ、男性宅から約200メートル離れた住宅地で、飼い犬が盛んにほえるため女性(49)が自宅の庭を見たところ大きな犬がいたため110番通報した。飼い主の男性と同署員が駆けつけると、土佐犬はおとなしく縄につながれたという。
同署は男性に管理方法について厳重注意した。近所で発見された土佐犬に、同署員は「遠くへ行って戻ってきたのかも。もし、話せるなら事情聴取したいが……」と、困惑していた。【大谷津統一】
毎日新聞 2006年9月5日