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ビル虚偽登記事件:不動産会社役員に有罪 東京地裁判決

 指定暴力団山口組後藤組組長らによるビル虚偽登記事件で、電磁的公正証書原本不実記録・同供用罪に問われた不動産会社役員、一居義信被告(56)に対し、東京地裁は7日、懲役2年、執行猶予4年(求刑・懲役2年)を言い渡した。宮本聡裁判官は「自己の利益のため暴力団の資金源獲得に協力した動機に酌量の余地はないが、首謀者ではない」と述べた。

 判決によると、一居被告は、同組長、後藤忠正被告(63)=同罪で起訴=や東証2部上場の不動産会社「菱和ライフクリエイト」元社長、西岡進被告(52)=公判中=らと共謀。東京都渋谷区のビルの所有権を、自らの会社から後藤組のフロント企業「赤富士」に移転したとする虚偽の登記をした。

 同ビルの所有権を巡っては、後藤組側とトラブルになっていた管理会社顧問(当時58歳)が今年3月、何者かに港区の路上で刺殺されている。【佐藤敬一】

毎日新聞 2006年9月7日

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