福岡市東区でRVが海中に転落し幼児3人が死亡した事故で、追突した乗用車を飲酒運転していた同市職員、今林大(ふとし)容疑者(22)が、事故以前にも酒を飲んで車の運転を繰り返していたことが分かった。事故後に道交法違反(酒酔い運転ほう助)容疑で逮捕された知人の今林健容疑者(32)ら複数の関係者が県警に供述した。県警は、今林大容疑者が普段から飲酒運転を繰り返していたとみており、危険運転致死傷罪での立件に向けて詰めの捜査をしている。
酒を飲んだ今林健容疑者や少年はソフトボール仲間で、2人は「過去にも今林大容疑者と酒を飲んだ後に車で送ってもらったことがある」などと供述した。事故現場に酔い覚ましの水を持っていったとして証拠隠滅容疑で逮捕された中山勝志容疑者(22)や飲食店関係者も同様の話をしているという。
また、関係者からは「今林大容疑者は普段より多く酒を飲んでいた」という供述も得られた。県警は、普段より多くの酒を飲んだ今林容疑者が、危険運転致死傷罪の要件となる「正常な運転をできない状態」になっていたのは明らかと判断している。
毎日新聞 2006年9月12日