東京都内や埼玉県内などで空き巣を繰り返していたとして、埼玉県警国際捜査課と久喜署が、コロンビア人の男3人と女1人を窃盗容疑などで逮捕、起訴していたことが分かった。4人は今年1月以降、約130件の空き巣を繰り返していた。貴金属類と現金約1200万円を合わせた被害総額は約7000万円に上るとみられる。
被告の一部は「コロンビアでは日本で悪事を働いて御殿を建てている人がいてうらやましかった」と供述。夜が長く空き巣に好都合な冬に来日しては春に帰国する「渡り鳥」窃盗を繰り返していたという。
調べでは、逮捕、起訴されたのはいずれも住居不定、無職のヘイリー・アレサンデル・プエンテス・パホイ(26)▽レオナルド・グラハレス・ロペス(21)▽ロドリゲス・ディアナ・ジセル(24)▽モントージャ・リベラ・ジョン・フレディ(26)の4被告=いずれも窃盗罪などで公判中=。ロドリゲス被告は女、ほかの3人は男。
起訴状などによると、4人は3月下旬、埼玉県草加市の会社員(61)方1階の窓ガラスを工具で割って侵入し、リビングルームなどから現金13万円と貴金属など50万円相当を盗むなど数件の窃盗を働いた。
4人は05年11~12月ごろ、偽造パスポートで入国、東京都内の飲食店で知り合ったとみられる。「1人で数百万円」の目標を立て、短期賃貸マンションなどを拠点にし、都内や埼玉県東南部で夜に明かりが消えている1戸建てを狙っていた。【村上尊一】
毎日新聞 2006年9月12日