参院自民党執行部は12日、安倍晋三官房長官の首相就任を前提に、閣僚人事で参院議員の枠として若林正俊参院政審会長(72)=森派=を推薦する方針を固めた。参院枠は従来通りの2ポストを求めており、もう1人は、溝手顕正参院議院運営委員長(64)=丹羽・古賀派=か、矢野哲朗参院国対委員長(59)=伊吹派=を推す方向で調整している。
若林氏は、農水省出身。衆院議員を3期務め、参院議員(長野選挙区)に転出、当選2回。副財務相などを務めた。
自民党の青木幹雄参院議員会長と片山虎之助参院幹事長が同日、国会内で協議した。閣僚人事で安倍氏は派閥の推薦は受けない姿勢だが、参院の要請にどう応じるかが焦点。
参院で安倍氏は官邸機能強化のため、総裁選で安倍氏の広報戦略を担当する側近の世耕弘成参院議員(43)=森派=を官房副長官に起用し、広報担当としたい意向だが、参院自民側には異論もある。
毎日新聞 2006年9月13日