23日午後8時25分ごろ、大阪市東住吉区矢田2の近鉄南大阪線矢田駅で、進入してきた上り準急電車(7両編成)に、同市内の高校に通う1年生の女子生徒(15)がホームから飛び込んだ。運転士が気付いて非常ブレーキをかけたが、間に合わなかった。女子生徒は全身を強く打って即死。府警東住吉署は目撃者の話などから自殺とみて、動機などを調べている。
この事故で上下計14本が運休、40本が最大29分遅れ、約7000人に影響した。
同署によると、女子生徒は両親と3人暮らし。これまでのところ現場や自宅などから遺書は見つかっておらず、家族も「心当たりがない」と話しているという。
学校によると、女子生徒はこの日も普段通りに登校。放課後も午後7時ごろまで学校に残って自習していたという。同校の教諭は「英会話クラブにも所属し、真面目で大人しい生徒だった。友人関係などで悩んでいたという話も聞いておらず、自殺する理由が分からない。大変驚いている」と戸惑っていた。【犬飼直幸、石川隆宣】
毎日新聞 2006年10月24日