【パリ福井聡】来春の大統領選でのフランス社会党の公認候補となることになったロワイヤル元家庭・児童担当相(53)は17日、自宅のある仏西部メルで、故ケネディ米大統領の演説の一部を引用する形で、支持者に支援と団結を訴えた。
ロワイヤル氏は「フランス人が団結し、あなた方が我々の国に何が出来るかを問うてほしい。世界は変化し、フランスも政治も動き続ける。私はあなた方と共に変化に対応していきたい」と呼びかけた。
一方、来春大統領選で与党・国民運動連合の候補となることが有力視されているサルコジ内相(51)は17日、ロワイヤル氏の勝利を祝福した後、「核心に迫る討論を望みたい」と語り、直ちに討論会の開催を申し入れた。
内相は討論会でどんな質疑にも素早く反論することで知られている。ロワイヤル氏らは指名選挙期間中に討論会を計6回行ったが、「党内対立を避ける」との理由から司会者からの質問に答える形で行われ、候補者同士の直接討論はなかった。
毎日新聞 2006年11月18日