岡山市内の市立小学校で今月1日、4年生男児(10)が自分の水筒の茶を飲んだところ、中にくぎ1本(長さ2センチ)が入っており、のみ込んでいたことが分かった。医療機関で取り出し、のどや胃などにけがはなかった。学校は、故意に水筒に入れられた可能性があるとして警察に届けた。
市教委によると、男児は2時間目と3時間目の間の休み時間に水筒の茶を飲み、のどに違和感があった。教諭が病院に連れて行ったところ、胃の中にくぎが見つかり、磁石のついた内視鏡を使って取り出した。
水筒は男児が自宅から持ってきて、教室のロッカーの上に置いてあった。当日、教室を空ける授業はなく、休み時間も児童数人が残っていた。くぎは、10月に4年生の授業で配った工作セットに入っていたものに酷似していた。使用後は各児童の管理に任せていた。
学校は2日に全校集会を開いて事実を伝え、保護者にも文書で説明。さらに4年生を対象に記名式のアンケートを実施した。学校は市教委に対し、アンケートや聞き取り調査では、いじめは把握していないと説明している。【石川勝義】
毎日新聞 2006年11月18日