19日の東京株式市場で、経営統合交渉が明らかになった大手百貨店の松坂屋ホールディングスと大丸の株は、取引開始から買い注文が相次いだ。松坂屋株は買い注文が売り注文を大きく上回り、値幅制限いっぱいの上昇(ストップ高)となる前週末終値比100円高の1073円まで買い気配値を切り上げたが、売買が成立しないまま午前の取引を終えた。大丸株も一時、同208円高の1888円まで値を上げ、同118円高の1798円で午前の取引を終えた。一方、連結売上高で業界トップの高島屋の株も一時、同60円高の1704円まで値を上げ、午前の終値は同37円高の1681円となるなど、百貨店株の上昇が目立った。
市場関係者は「松坂屋株と大丸株は、統合による規模拡大で売上高が業界トップとなるなど、相乗効果への期待感から買われた。今後の業界再編が進むとの思惑から高島屋株も値を上げた」(大手証券)と見ている。【森山知実】
毎日新聞 2007年2月19日 11時59分 (最終更新時間 2月19日 12時03分)