【ロサンゼルス國枝すみれ】米連邦捜査局(FBI)は15日、ロサンゼルス郊外の全日本空輸ロサンゼルス支店を家宅捜索した。FBIロス事務所は「捜査令状は今日発行された。捜索容疑は明らかにできない」と語った。全日空広報室は「捜索目的は確認中だが運航やテロ関連ではない」と説明している。
全日空によると、家宅捜索は15日午前7時半(日本時間同日午後11時半)に始まった。同支店は予約センターを一時閉鎖したが午後4時22分に再開した。
米司法省と欧州連合(EU)の欧州委員会は昨年2月、貨物料金カルテルを組んでいた疑いで世界の航空大手に立ち入り調査を実施しており、日本航空のニューヨーク事務所などが対象になった。今回の捜索との関係は不明だ。
北米地域の全日空関係者によると15日昼にロス支店に連絡したところ「事務所は緊急閉鎖されている」とのテープが流れていた。ロス支店はロサンゼルス郊外のトーランスにあり、同社の全米各支店を統括している。社員数は261人。
毎日新聞 2007年3月16日 11時07分