おバカタレントとして大ブレーク中の上地雄輔(29)が、8月公開の米アクション映画「ハムナプトラ3 呪(のろ)われた皇帝の秘宝」の日本語版で、声優に初挑戦する。主人公の息子アレックスを担当し、ハーバード大学に通う賢い青年役。“おバカ”な上地が、最高学府の学生を声で表現する。
“おバカパワー”でハリウッド大作の声優までゲットした。「ハムナプトラ」は、前2作の世界興行収入が10億ドル(約1000億円)を突破した人気シリーズ。日本でも2作で興収70億円を記録している。
アレックスは、01年公開の第2作「黄金のピラミッド」に頭脳明晰(めいせき)な8歳の少年として初登場。今作はそれから14年後の物語で、ハーバード大に進学した設定。
劇中では主人公の父親リック(ブレンダン・フレイザー)以上に活躍をみせる。日本語版製作は初めてで、ほかの声優はプロが務める。
配給サイドは当初、今作のムードメーカーでもあるアレックスにぴったりの声優が見つからずに難航。タレントにも枠を広げたところ、連日のようにテレビで視聴者に笑いを振りまく上地に行き当たったという。
しかし、不安材料もあった。ハーバード大といえば、米大統領を7人輩出し、ノーベル賞受賞者の教授も多数在籍する名門。そんな大学の優秀な学生役を“おバカ”が売りの上地に任せていいのか、と心配する声もあったが「アレックスは優秀だが少し抜けているところもある。上地さんと共通点がある」と起用を決めた。
上地は「声だけで表現するのは難しい」と言いながらも大喜び。「自分の心にある感情すべてをアレックスにぶつけて、自然に熱く、人間らしい人間を表現したい」と、いつになく?まともにコメントするほど張り切っている。
来月上旬、アフレコに臨む。8月4日に都内で行われるジャパンプレミアでは、アレックスを演じたオーストラリア出身の俳優ルーク・フォード(27)との対面も予定されている。(スポニチ)