東都大学野球の秋季リーグ戦は7日、2部から昇格した立正大が日大に10-9でサヨナラ勝ちし、98年春以来15季ぶりの勝ち点を挙げた。8点を追う立正大は七回に田中(2年・崇徳)の3ラン、八回には樋口(4年・日大三島)の満塁本塁打などで追い上げ、九回に暴投で同点、延長十回に土井(2年・岡山理大付)の中越え本塁打でサヨナラ勝ちした。
元部員の不祥事に伴って春は1部リーグ出場差し止めとなり、2部降格となった亜大がリーグ復帰戦となる専大戦に9-8で先勝した。
○…サヨナラ本塁打を放った立正大の土井は「真っすぐしか狙ってなかった」と、してやったりの表情。カウント1-2からの直球を振りぬくとバックスクリーンに飛び込んだ。高校通算20本塁打を放ち、パンチ力には自信を持っていたが、大学では初本塁打。チームも大逆転で勝ち点1をもぎ取り、「これでのっていきたい。目標は優勝」と力強く話した。
○…亜大が復帰戦を9-8の逆転勝利で飾った。2点を先行されたが、三回、岩本(1年・広島商)の3ランで逆転すると、四回には照屋(4年・柏原)のソロや岩本の2打席連続の2点本塁打などで4点を追加。七回にも2点を入れ、粘る専大を振り切った。青山監督代行は「昨夜は眠れないぐらいうれしかった。野球ができる幸せを感じた」とほっとした表情だった。