英ニュー・ミディアム・エンタープライズは6日(英国時間)、独自の「VMD方式」による次世代DVDレコーダーを、年内に発売すると発表した。日本メーカーの規格とは異なる手法で、1枚のディスクに20GBを記録できる。中国を中心に各国へ売り込み、価格を1台150ドル以下に抑えられるため、次世代光ディスクのダークホースになる可能性もあるという。
ディスクの記録層を4段重ねにすることで、大容量化を実現。日本勢のブルーレイ・ディスクやHD-DVDが青色レーザーを利用するのに対し、VMDは現行DVDと同じ赤色レーザーを使うため、生産コストを抑えられる。現行DVD、CDも再生可能だ。06年には記憶容量40GBの製品も投入する計画で、理論的には記録層を20層にすれば100GBまで増やせるという。
中国のDVD機器メーカー複数社に生産を委託、まず同国で販売。中国の政府・ハイテク業界は、日米の技術への依存を避ける動きを強めているため、食い込む余地がありそうだ。発売する製品は、中国独自の光ディスク規格EVDにも対応する。アジアの映画大国、インドの映画配給会社が、ソフトを発売することも決まっている。【南優人/Infostand】
ニュー・ミディアム・エンタープライズ
http://www.nmeinc.com/