自民党茨城県連会長を20年余り務めた元県議の山口武平(やまぐち・ぶへい)さんが27日までに死去していたことが分かった。97歳だった。歴代首相と交流があり、国政に影響力を持つ数少ない地方議員だった。関係者によると、葬儀は密葬で行い、日程は公表しないという。
山口さんは21年生まれ。55年の県議選で初当選し、引退までに当時の全国最多となる15回の当選を果たした。87年に県連会長に就任し、22年にわたり「保守王国」といわれる茨城の自民党を率いた。
竹下登氏、小渕恵三氏、小泉純一郎氏といった歴代首相と直接電話で話ができる間柄として知られ、米寿を祝う会には当時の麻生太郎首相が駆けつけた。09年の知事選と衆院選の同日選で敗れた責任をとって会長を辞任。11年の任期満了をもって県議を引退し、県連最高顧問を務めていた。