新潟県加茂市は2日、市内の全市立中学校5校の長期休み中の運動部の活動を、原則休止する方針を発表した。3月のスポーツ庁の中学の運動部活動に関するガイドライン策定を受けた対応で、教諭や生徒の負担減が狙い。スポーツ庁は「同様の方針を決めた自治体は現時点で把握していない」としている。
加茂市の小池清彦市長が記者会見で、春・夏・冬休みは部活動を休止し「練度維持のため」に1~2日、活動日を設ける方針を明らかにした。また、学校がある通常の日の活動は長くて1日2時間程度とし、平日週1日と土日祝日を休養日とするという。ただ大会参加中は例外となる。
スポーツ庁の方針では、通常は1週間に2日以上の休養日、長期休み中は学期中の活動に準じ、オフシーズンも設けるなどとされる。小池市長はさらに踏み込んだ理由を「先生も生徒も部活動でへとへとなので、週4日で十分。夏休みも身動きがとれなくなっていて、ゆっくり休んでほしい」と説明。休養日に部活動がしたい生徒は「ランニングなど、自主練習をやってほしい」と話した。今月から実施し、5校から反発はないという。この方針は、文化部活動にも準用する。(加藤あず佐)