歩道のホースから水をまき、足元からひんやりと――。2年後の東京五輪・パラリンピックに向け、東京都は13日朝、皇居外苑(千代田区)で路面温度と気温の上昇を抑えるための実験をした。酷暑を受けて急きょ、追加で観客の暑さ対策の検討を進めており、工夫を凝らしていく考えだ。
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皇居外苑は大会で、競歩が行われる。競技開始は午前6時の予定で、この日は午前4時から、観戦場所となる歩道に約80メートルのホースをはわせ、5センチおきにあけられた穴を通して水をまいた。打ち水効果で気温を下げる狙いで、散水した場所は周囲より路面温度が1~4度ほど低くなったが、曇り空だったためか気温には目立った効果がみられなかった。
都は効果を検証し、マラソンコース沿いなどでの導入を検討する。ほかにもテントや街路樹で日陰をつくったり、ミストをまいたりすることを計画している。(斉藤寛子)