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目が見えない子に本を 仏の団体に児童図書普及賞

世界各地で子どもたちへの読書の普及に貢献した団体・活動に贈られる国際児童図書評議会(IBBY)・朝日国際児童図書普及賞の授賞式が30日、アテネであった。同賞はIBBYと朝日新聞社の主催で2年ごとに選考。24回目の今年はフランスの団体「レ・ドワ・キ・レーヴ」(夢見る指先)に賞状と賞金1万ドルが贈られた。


レ・ドワ・キ・レーヴはフランス東部にあるディジョンを拠点にするNPO。視覚障害がある子どもたちの本がない問題に直面した教師や親たちが「触れる絵本」づくりを始めた。活動は欧米を中心に24カ国に広がっている。


団体の創設者で、元教師のフィリップ・クローデさん(66)は、授賞式で「世界中の多くの子どもたちが本にアクセスできずにいる。子どもに障害があったとしても社会に解決策がないなら、私たちが障害をつくりだしている。本は光を与える」と語った。(アテネ=中村靖三郎)


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