台風21号による高潮被害の状況を把握するため、京都大防災研究所のチームが7日、大阪湾の沿岸で現地調査を始めた。土木学会海岸工学委員会による合同調査の一環。今後、沿岸部一帯で防潮堤がきちんと機能したかなどを確認していく。
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この日は、大阪府や兵庫県の沿岸部にある水門や防潮堤の周辺を調査した。残された痕跡から当時の潮位レベルを確認したり、防潮堤を越えた形跡がないかどうかを確認したりした。
合同調査団は、和歌山県や徳島県なども含めた広い範囲で、高潮被害の状況をまとめる方針。合同調査団長の森信人・京都大准教授(沿岸災害学)は「被害が顕著だった人工島を中心に詳しく調べる必要がある」と話した。(合田禄)