10月11日にオープンする東京都江東区の豊洲市場で13日、開場記念式典が開かれた。市場で働く水産・青果の業者や全国の流通・加工業者ら約1千人が集まり、築地市場(中央区)に代わる新たな食品流通の拠点の開業を祝った。
特集:豊洲市場
豊洲市場の開設を認可 農水省「基準に適合している」
都は築地から豊洲への市場の移転を2001年に決定。約5700億円をかけて、水産卸売場棟や青果棟、魚や野菜のカットや真空パックのための加工施設などが整備された。小池百合子都知事が移転延期を表明した後、地下水から環境基準を超える有害物質が見つかり、都は38億円の追加安全対策工事を実施。予定より2年遅れで開業する。
開業1カ月前の今月11日には、都が地盤沈下によるひび割れが見つかったと公表。セリ場などを視察した小池知事は式典で「豊洲は最新鋭の市場。市場の関係者や消費者のみなさんに、安全で安心して利用してもらえると伝えたい」とアピールした。(西村奈緒美)